堀尾貞治 (Sadaharu Horio):堀尾貞治80年代の記録 (Documents on works by Sadaharu Horio in 1980’s)
少し前のことになりますが、2005年の横浜トリエンナーレでひときわ目立つパフォーマンスが行われていました。堀尾貞治と現場芸術集団「空気」によって「あたりまえのこと」と題されて日々行われるパフォーマンスはとても刺激的で、とても素直で、現代美術のみならず、世界の「ほんとう」を体当たりで探ろうとしようとしているような印象を受けました。戦後の前衛美術運動をリードした具体美術協会の元会員である堀尾は、今も尚、現代美術界を確かに牽引している人物なのです。今日ご紹介する『堀尾貞治80年代の記録』は、堀尾の80年代発表作の集大成です。パフォーマンスやインスタレーションを中心とした、圧倒的なパワーを持つ作品群がたくさんのカラー写真で、281ページに渡り掲載されています。貼りこみ図版もついており、大変充実した内容です。「わからんということが大事なこと。」(本書4ページより引用)と言う堀江の言葉に、彼の作品に対する、世界に対する真摯さが伺えます。大変お薦めの1冊です。



