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2010年7月30日 (金)

マリオ・ジャコメッリ写真集

久々のブログ更新となります。

皆様、暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

今日はだいぶ過ごしやすいですが、最近の太陽のパワーといったらスゴイですね~。ちょっと歩いただけで汗が・・。水分補給に気をつけて乗り切りましょう!

さて、今日ご紹介するのは、「マリオ・ジャコメッリ写真集」です。

マリオ・ジャコメッリは、イタリア人の写真家なのですが、アマチュアの写真家なのです。どこからがプロでどこまでがアマチュアなのか・・作品が素晴らしく美術館にも所蔵されているのですからプロといってもいい気がするのですが、あくまで仕事のかたわらに独学で写真を撮っていたということで、アマチュアの写真家と言われているみたいです。

どのような作品かというと、モノクロの作品なのですが、白と黒のコントラストがとても特徴的です。私個人としては、とにかく黒の印象が強く感じます。街や人を撮っているのですが、黒の入り方が、日常に潜むというか、人間にまとわりつく闇や死を連想させられました。その黒は、恐怖といったものよりも、無に近い気がします。写真の構図も面白く、何か日常とも少し違う世界観を感じました。

今回ご紹介する写真集は、たくさんの良い写真が収録されていますので、是非ご覧いただきたい写真集です。

興味をお持ちの方はこちら←

洋書
古書
マリオ・ジャコメッリ写真集
MARIO GIACOMELLI
PHAIDON
GIACOMELLI
2001
428 ページにモノクロ

29cm x 25.5cm
英語
\16,800
古書ですがきれいです。

2010年7月 6日 (火)

ジョセフ・コーネル&マルセル・デュシャン!

今日は新着本をご紹介したいと思います。

昨日仕事帰りに雨に降られ、、、家ではクーラーから水が漏れ、、、今日もじっとりした空気に気分があがりませんが、いい本が入荷してきました!除湿のかかった涼しい店内で中身を確認。とっても読み応えのある画集です。

「Joseph Cornell/Marcel Duchamp...in sesonance」

これは、1999年にフィラデルフィアの美術館で行われた、ジョセフ・コーネルマルセル・デュシャンの展覧会でつくられた画集です。コーネルといえば箱を使った立体作品、デュシャンといえば既製品の男性用トイレにサインをいれて展示したレディーメイドが有名です。

この二人は親交があったようで、展覧会では、二人の交友関係や創作面での関係などに注目しながら、作品が展示されたようです。作家の人間性に近づくことができそうな企画で、面白そうだなぁと思いました。フィラデルフィアは遠いし、もう終わっちゃってもすけど。。

この画集がお薦めなのは、収録作品数が多いことと、デザイン的にもとても凝っているところです。書き残されたメモや作品がページ全体にちりばめられていたり、当時の町並みや、彼らを写したスナップ写真などが満載で、軌跡を辿るような雰囲気で画集を見ることが出来ます。洋書なので、英語がスラスラ読めたら、一層楽しめる!(私は英語ダメですが)

是非一度お手にとっていただきたい本です。

「Joseph Cornell/Marcel Duchamp...in sesonance」

お問い合わせはこちら

Hyousi

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2010年7月 5日 (月)

フォンタナ作品集

ワールドカップもいよいよベスト4が決定しましたー。

サッカー素人なりに、優勝候補にブラジルアルゼンチンを予想していたのですが、両チーム敗退!特にアルゼンチンは監督のマラドーナのチャーミングさと、メッシのかっこよさでお気に入りのチームだったのに残念です。。ドイツは強かったからなぁ。

アルゼンチンは負けてしまいましたが、アルゼンチンの作家を紹介します!アルゼンチン好きなので!

和書
古書
ルチオ・フォンタナ展目録
フジテレビギャラリー
フォンタナ:フジテレビギャラリー
1986
Unpaged with 28 col. plates
28 cmx 21cm
\2,100
古書のため
表紙スレ、イタミ

「ルチオ・フォンタナ展目録」

ルチオ・フォンタナは、コンセプチュアルな作品をつくる作家です。アルゼンチン出身で、前衛芸術運動に大きな影響を与えた人です。キャンバスに切り込みを入れたような作品で、作品を見れば「ああ、この作品か」とわかる人も多いかもしれません。線が走るように切り込まれたものや、裏側からこじ開けられたように歪に開けられた穴、規則正しく開けられた穴など、実は様々な形があります。

画面に傷をつけ、切ってしまうということ自体面白いのですが、私にはフォンタナの作品の面白さは、別のところにあるような気がします。作品に穴や切り込みを入れることでキャンバス自体が物質であることを強く意識させられます。使われている色彩は鮮やかで平面性を感じさせるような単色を使っていたり・・・(そうでないものもありますが)。何かを感じさせるんですよね。宇宙観というか、自然の摂理というか・・・。うまく言えませんが。わたしの好きな作家のひとりです。

興味をお持ちの方は、是非お手にとってご覧ください。

2010年7月 2日 (金)

ワールドカップによせて3

日本負けてしまいました~。残念です!

サッカーに詳しくない私でしたが、選手の名前も少しずつ覚えたところだったのですが(笑)。本当に残念。でもワールドカップはまだまだ続くのです!今日は、ブラジルオランダ、ガーナ対ウルグアイ戦が行われます。サッカーに疎いもののブラジルが強いことは知ってます!試合が楽しみです。

ということで、今日は、ブラジルに関する画集のご紹介をしたいと思います。

ブラジルというとスポーツが盛んなイメージです。サッカーのほかにも、バレーボールも強いですし、ブラジリアン柔術も有名ですよね。あとは、コーヒーの産地、リオのカーニバル・・。思いつくことが結構ありますね。日本人の移住者も多く、日本の真裏ですが、縁がとても強い国です。

だけど、実はブラジルの美術についてあまり知られていないかもしれません。ブラジルでは、アカデミックな絵画が主流だったのですが、現代美術ももちろんあります。サンパウロ・ビエンナーレは、2年に一度行われる国際芸術祭で、今年は29回目の開催になります。開催予定は9月21日から12月12日まで。今のところ、日本人の招待作家は発表されていないようですが、過去開催されたものには、たくさんの日本人作家が参加してきました。岡本太郎堂本尚郎川俣正・・・。arteria では、過去のサンパウロ・ビエンナーレの目録もありますので、興味をお持ちの方はこちら

また、ブラジルの作家を知りたい!という方は、日本で開催されたブラジル現代美術展のカタログがお薦めです。これを機に、ブラジル美術をご覧いただきたいと思います。

和書
古書
ブラジル現代美術展目録
アルカンシェール美術財団
原美術館
1985
Unpaged with over 40 col. and monochro. illus. on plates
25 cmx 21cm
\3,150
古書のため表紙少シミ

2010年6月29日 (火)

ロバート・メイプルソープ写真集

昨日、「メイプルソープとコレクター」という映画をDVDで見ました。

夕方から雨が降り、久しぶりにゆっくり家で映画でも見ようかな・・と。色々物色していると、ドキュメンタリー映画のなかにこの作品を発見!自分が高校生のころに好きだったメイプルソープの名前を見つけて即決です。

メイプルソープの写真を初めて見たのは、たしか美術手帖の特集か何かだったと思います。巻頭ページにチューリップの作品があったのですが、メイプルソープという作家を知らなかったので、てっきり壁画か絵画だと思って「すごくきれいだな」と思ったんです。ページを進めていくと、それが写真作品だと知り、とてもビックリしたのを覚えています。その後、メイプルソープの作品や資料を色々調べたりしました。性的に過激な作品もありますが、私は、の作品や交流のある人を撮ったポートレートが好きです。ホワイトとブラック、グレーのカラーバランスが完璧。構図的にも単にかっこいいだけでない、完璧さがあると思います。

そんなメイプルソープを育てたといっても過言ではない、サム・ワグスタッフというキュレーターでありコレクターを中心にまとめられているのが、「メイプルソープとコレクター」という映画だったんです。簡単にいうと、サム・ワグスタッフという人物を、当時交流のあった人々のインタビューを交えて追っていき、メイプルソープとの関わりを語ってもらっているんです。メイプルソープよりワグスタッフに焦点をあてています。

当時写真作品は芸術性が認められていませんでしたが、独自の感性で写真を集め続け、ポラロイドしか撮ったことがないようなメイプルソープに見せては、メイプルソープの感性や才能を引き出していったそうです。莫大な資産を持つワグスタッフでしたが、その多くをメイプルソープのために使いました。恋愛関係もあったようですが、それだけではなく、キュレーターアーティストという関係もあり、非常に強いつながりがあったんですね。当時を知る人のインタビューには、メイプルソープがワグスタッフをお金としか見ていなかったと言っていたりしましたけど、本当のところは、本人同士にしかわからないことですし、本人同士ですらわからないこともあるのではないかと思います。当時の同性愛を取り巻く環境や、ドラッグの蔓延、自身の育ってきた環境など、想像の域に留まりますが。。

わかることは、とてつもなく情熱をもっていたということです。自分の感性に自信を持ち、キュレーターとして、コレクターとして生きていたんじゃないでしょうか。

映画のなかに、「今のキュレーターには、彼のような人間はいない。キュレーターは芸術家と同等の感性を持っていなければならない。そうでなければ、新しい芸術を見つけることはできない」とコメントした人がいました。新しい芸術を見逃さず、写真の芸術的評価を一気に押し上げたワグスタッフ。確かに、自分の感性に忠実で、新たな価値を提示してきたことは、作家ではないものの芸術家と同等だったといえるかもしれません。

洋書
古書
ロバート・メイプルソープ写真集 雌蘂
MAPPLETHORPE; PISTILS
Jonathan Cape
MAPPLETHORPE
1996
173 with over 150 col. and monochro. plates
32cm x 30.5cm
Cloth with dustcover, slipcase
英語
\7,140
古書のため
函多少のいたみあり

2010年6月28日 (月)

ワールドカップによせて2

はやくも決勝トーナメントはじまっております。

ワールドカップ便乗型のわたしは、あまりシステムを理解しておりませんでしたが、これからは負けたらそこでお終いなんですね!(今更・・・笑)

ということは、前の日記で書いたようにオランダと対戦なんていうのは、お互いに勝ち進んでホントの決勝にならないと実現しないのだと後になって知りました。。。

とにかく頑張れ!日本!

さてさて、本日は29日にせまるパラグアイ戦にむけて、パラグアイの美術を・・・と思ったのですが、パラグアイ関係の画集が見つからず。

残念ながらご紹介を断念致します(泣)

ですが!

本日入荷の画集の中に、先日のデンマーク戦のときに探していた「ハンマースホイ画集」を発見しました!売り切れ商品だったので、時期がずれてしまったのはご愛嬌ということで・・

ハンマースホイは、デンマーク出身の画家です。日本では、超有名というわけではありませんが、人気が高く arteria に画集が入荷してもすぐに売れてしまう作家です。風景画も描きますが、この作家の特徴としては、室内風景や、そこに居る女性が背を向けているものが多いということでしょうか。顔が見えていても視線は遠くを見ていたり、うつむき加減で、目が合うかんじではありません。

色合いが柔らかく、モノトーンを感じさせます。日常の中の、おだやかで静かな時間が流れているようです。

是非ご覧いただきたいと思います。

洋書
古書
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展目録
HAMMERSHOI
Royal Academy of Arts
HAMMERSHOI : ROYAL ACADEMY OF ARTS (LONDON)
2008
173 with over 100 col. plates and illus.
29.5 cmx 23cm
Cloth with dustcover
英語

¥8000

古書です

2010年6月25日 (金)

ワールドカップによせて・・

日本、決勝トーナメント進出です!やった!

普段あまりサッカーを見るほうではないのですが、ワールドカップとなるとついつい日本に頑張ってほしくなって応援しちゃってます。ワールドカップが始まる前は、「決勝トーナメントに進むのは難しい」という評判だったみたいですが、やりましたねぇ。次の試合が楽しみです。TVを見ていると、各国のサポーターの様子などが出てきてますよね。どこの国もお祭り(笑)。喜び方に国民性がチラリという感じです。あとよく見るのは、日本の対戦相手国の紹介とか・・・。今日の試合相手のデンマークでいえば、アンデルセンが有名だとTVで紹介していました。ワールドカップをきっかけに色々な国のことを知るっていうのもいいなぁと思います。

いよいよ決勝トーナメント・・またオランダと対戦するんですね!(お互いが勝ち進めばですけど・・)

強豪チームですけど、今度は勝ってほしいです!

ここで、ちょっとオランダ美術ワンポイント

これをおさえてオランダ戦に臨みましょう(サッカーと関係なくても)

オランダというと、なだたる画家を輩出してきたことでも有名です。レンブラントフェルメールゴッホモンドリアンエッシャーデ・クーニング・・・・。数え切れないくらいです。

17世紀のオランダ絵画は黄金期とされていますし、バロックの影響が見られるものの、独自の発展をとげてきました。フランドル絵画とオランダ絵画は非常に近しいものです。展覧会でも、この両者を揃えて企画されることも多いです。共通しているのは、ジャンルの専門分化です。風景画風俗画植物画肖像画、歴史画。その中でも更に、画家により、風景画でも船の描写をすることに専門化するであるとか、身近な風景に専門化するなどの専門性が見られます。それぞれのジャンルに面白みがあります。植物画を例にすると、単に写実的なだけでなく、宗教的な意味を描く花に込めたり、教訓的な意味を込めたりしています。様式も時代ごとに変化していて、とても興味深いです。興味をお持ちの方は、「FLOWERS AND NATUREー花の系譜 オランダ絵画の400年」をご覧いただくといいと思います。オランダの植物画にスポットを当てた展覧会のカタログですので、内容としてはバッチリです。ブリューゲルからモンドリアンまで掲載されています。

「対戦国の文化を知れば、ワールドカップがもっと楽しい!」を合言葉に、美術を通じてワールドカップに乗っかっちゃいます。目下パラグアイの美術情報を収集中・・・。

和書
古書
花の系譜 オランダ絵画の400年展目録
ブリューゲルからゴッホ、モンドリアンまで
ハインク・インターナショナル B.V.
東京ステーションギャラリー
1990
215 ページ

30 cmx 22.5cm
\3,150
古書のため、
表紙スレ、イタミ、オレが多少ございます

そるど市 速報!

6月23日から始まっております、丸善丸の内本店での「洋書そるど市」ですが、大変ご好評いただいており、早くも追加出品致します!

やはり、かなりお得になっていますので、みなさんにご購入いただいているみたいです。厳選して選書しましたし、本当に安く(激安!)しましたので、掘り出し物が見つかるかもしれません。今回追加出品する画集にも、通常17000円の商品が5000円でご提供というものもございます。6月29日までですので、この機会をお見逃しなく!!

「洋書 そるど市」

丸善 丸の内本店 4階にて、6月23日~6月29日

2010年6月22日 (火)

丸善 丸の内本店「そるど市」出品のお知らせ

本日は、丸善丸の内本店で開催される「洋書そるど市」にて arteria も約1000冊の出品を致しますので告知させていただきたいと思います。

今回の出品は、かなりお買い得です!!大幅にプライスダウンをしてみました!

かなり質のよい商品を揃え、なおかつ価格を下げてご提供します。値札を付け替えながら、「これは安すぎるだろ・・・」と思う画集もたくさんあり、お好みの作家の画集を見つけることができれば大収穫間違いなしです。

マイヨールデュシャンモネピカソ、、、、、、書ききれませんが

本当にいい画集が多いですので、お時間がありましたら、是非足をお運びいただきたいと思います。

6月23日から約1週間です

2010年6月18日 (金)

フランク・ロイド・ライト素描集

今日は個人的なお気に入りの一冊をご紹介したいと思います。

フランク・ロイド・ライト素描集(絵葉書30枚)です。

フランク・ロイド・ライト建築界の巨匠ですね。日本では帝国ホテルを手がけたことでも有名ですし、落水荘と呼ばれるカウフマン邸やニューヨークにあるグッゲンハイム美術館も代表作です。帝国ホテルの建築では、予算を大幅にオーバーし、工期も遅れなどもあり完成する前に日本を離れてしまっていますが・・。とにかく徹底したフランク・ロイド・ライトの世界を進み続けた人です。

今日ご紹介するのは、フランク・ロイド・ライトの素描が一枚ずつ絵葉書になっていて、一冊の冊子になっています。切り取り線もあるので、もちろん切手を貼れば郵便に出すこともできます。手がけた建築のデッサンなのですが、絵としてもとても素敵です。飾ってもいいかもしれません。

少し前に日本の絵葉書の作品集をご紹介しましたが、絵葉書っていいなあと最近思っています。メールでのやりとりが多いので、たまに葉書や手紙をもらうと特別な感じがしたり、相手の人の筆跡があるので、とても親近感を感じます。絵葉書の図柄だって、送る相手のことを考えて選んだりしますよね。

この素描集はいい作品ばかりなので、使いたいけど手元にも残しておきたい、、なんて気持ちになるものばかりかもしれませんが、フランク・ロイド・ライトの作品が好きな方、絵葉書が好きな方は必見です。

興味のある方はこちらから←

洋書
古書
フランク・ロイド・ライト素描集 (絵葉書30枚)
FRANK LLOYD WRIGHT: 30 ARCHITECTURAL DRAWINGS.
A Book of Postcards.
Pomegranate Artbooks
WRIGHT
1991
64
12 cmx 17.5cm
Wrappers
英語
\1,680
古書です

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